熱海の三大別荘と賞された名邸【起雲閣】大正時代の建築好きにはたまらない!

明治・大正期の建築が大好きなので
今回熱海で楽しみにしていたのが
1918(大正7)年に着工、翌1919(大正8)年に完成した
起雲閣
開館時間:午前9時~午後5時(最終入館は4時30分まで)
入館料 510円

最初の持ち主であった「内田信也」が
実母の静養の場所として建てた別荘だとか。

和館「麒麟の間

旅館となってから塗り替えられた群青色の壁は
「加賀の青漆喰」と呼ばれる石川県加賀地方の伝統的な技法


二階座敷大鳳の間

旅館当時「太宰 治」が宿泊したといわれている

季節柄おひなさまが飾られていた

 畳廊下の窓ガラスは、当時の職人が一枚一枚流し込んで作った
大正ガラス

微妙に波打つ“ゆがみ”が美しい

2階から見た庭

二代目の持ち主「根津嘉一郎」により
1931(昭和6)年着工、1932(昭和7)年に完成した洋館
玉姫の間

折上格天井など日本の神社仏閣に見られる建築様式が用いられている。

玉姫の間に併設されたサンルーム

 繊細なステンドグラスが美しいアールデコ様式のサンルーム

床タイルのデザインもかわいい!

玉渓の間
中世英国のチューダー様式に名栗仕上げを取り入れた
ヨーロッパの山荘風の造り

 暖炉の覆いにはサンスクリット語の飾り

入口の天井には茶室のように竹が用いられるなど独特の空間



細部までこだわりまくりの贅を尽くした造りにためいき…

金剛の間


金剛の間に併設されたローマ風浴室

ローマの皇帝が入った風呂もかくやと思わせる
金色に輝く浴室

浴槽のタイルも金色!

 渡り廊下を進み「旅館」部分へ

1947(昭和22年)に旅館として生まれ変わった起雲閣

 
熱海を代表する宿として山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治など
多くの文豪にも愛されてきた。

 2000(平成12)年より、熱海市の所有となり
熱海の観光の拠点として一般公開されている。






 文豪がお気に入りだった部屋の窓には
それぞれ作品の一説が刻み込まれている。

 染殿の湯

洗い場

 孔雀の間

 ここで谷川浩司竜王と羽生善治王座の
第5期竜王戦がおこなわれたのだとか



大正8年 内田別邸創建以前に存在していた蔵

中には起雲閣や熱海市内の見どころ、食事処などの
ちらしやパンフレットが展示されている。

和館・洋館それぞれにすばらしく
大正時代の建築好きにはたまらない起雲閣

これだけでも素晴らしいのだが
素敵な喫茶室まであるのだ! (๑˃̵ᴗ˂̵)و.グッ‼
ということで次回は起雲閣の喫茶室を

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